飯休憩の時間ラーメン屋に連れてってもらった。
切っ掛けは俺のシンプルな言葉。
『ニンニクって旨いよね』
新宿歌舞伎町にある
「ばんから」
という名のラーメン屋。
店内は木を基調とした温かい雰囲気で、
未明だというのにそこそこ賑わっている。
美味しそうな匂いが鼻を誘った。
「ここは角煮ラーメンが最高だよ」
『角煮』
「そ、角煮。ちょっと高いけど角煮が柔らかくて旨いんだ」
『ニンニクは…?』
「ああそうだ、すいませーんニンニクください」
店員がテーブルに運んできたのは、
結構な量のニンニクだった。
テーブルの隅にはニンニクを潰す器具まで用意されてることにこの時気付いた。
「好きなだけ入れるといい」
『そういうことか…』
知り合いが一つ潰してラーメンをすすりだしたが、
俺は三つ潰してからラーメンに箸をつけた。
メニューはおすすめされた角煮ラーメン。
デカくてトロトロの角煮が二つ入ってて、
チャーシューも元から入ってての950円。
油浮きまくりの女性が好むか分からない味だが、
俺にはストライク。
『ヤベェ旨ぇww』
そう言ってニンニクを二つ潰す。
「角煮ヤバイっしょ」
『ああ、こりゃヤバイな』
「っていうかニンニク入れすぎじゃね?」
『ああ、ちょっとヤバイな』
麺を平らげた後、
器の底の方からレンゲでスープをすくって飲んでみたが、
ニンニクの味しかしなかった。
そして辛い。
『うはぁニンニク辛ぇw
旨ぇwww』
知り合いに怪訝な顔をされた。
写メは後で載せよう。
やはりニンニクは素晴らしい。