舞台は役者だけで作れるものじゃない。
様々な人が居てくれるお陰で、
初めて一つの舞台として成立させることができる。
大勢で一つの物を作り上げる以上、
そのイメージの共有が大事なのは当たり前の話だ。
それとは別に、
どういう心境、
考えで舞台に取り組むかという役者個々人の話もある。
そこがブレていたら一つにまとまらず散り散りの舞台になっちまうんだろうけど、
良い物を作ろうって意識をみんなが持ってくれてんのが分かるから俺も頑張れてんだぜ。
特に意気込みが違う主役の鳥谷部譲君、
通称谷部っち。
ヒロイン大坂さんとの練習中
別にこれイチャついてるわけじゃないんだぜ?
一つのイヤホンを二人で共有してたりしてそりゃもうイチャついてるようにしか見えないけど、
誤解らしいよ。
皆がそれぞれの思いを抱えて頑張る中、
俺の頑張りの動機は不純極まりない。
『打ち上げで旨い酒が飲みたい』
アンケートに書いてもらえる酷評は勉強としての点じゃ凄く嬉しいし有難い。
有難いが、
辛辣なアンケートばかりを打ち上げで読んでたら悲しくて俺泣いちまうよきっと。
そうならないように、
演技もダンスも殺陣も、
小道具だって誰もが目を見張る出来に仕上げてみせる!
もう一ヶ月切ってんだもんな、
気が緩まねぇようにしねぇと。